SREチームの太田有紀(@ifuriito09R)です。
スペースマーケットさんとランサーズの初コラボイベントを開催しましたので、まとめレポートを書きます。
よろしくお願いします!!!
イベントテーマは、各社のフロントエンドとバックエンドのアーキテクチャについて、それぞれどのような課題に向き合い、取り組みを進めているのかをご紹介するという内容です。
参加者も約50名ほどでかなり盛り上がりをみせたイベントでした。それではイベントレポートを初めていきましょう!
タイムスケジュール
■企業紹介(10分)
・ランサーズ株式会社(5分)
・株式会社スペースマーケット(5分)
■勉強会(60分)
バックエンドの取り組みについて
・マイクロサービスの取り組み(15分)スペースマーケット社 西尾さん
・Fargate + EFSでWordPressのスケールアウト(15分)ランサーズ社 金澤さん
フロントエンドの取り組みについて
・コンポーネント設計の今までとこれから(15分)成原さん
・フロントエンド実装パターン紹介(15分)五十嵐さん
■座談会(20分)
上記のようなタイムスケジュールで実施しました。
各会社のバックエンド取り組みとフロントエンド取り組みパートに分かれていました。
座談会もとても白熱したものになっていました!!!
企業紹介
まずはじめにスペースマーケットさんとランサーズの両社の会社説明をさせていただきました。
ランサーズ VPoE 倉林さんより、ランサーズのサービスの概要説明。
「フリーランスプラットフォーム」のパイオニアとしてどのような取り組みをしているのか、従業員の働き方や会社の取り組みなどについて説明されていました。
最近は、オンラインメンターサービス「MENTA」を運営する株式会社イリテクをグループ会社化したこともあり、ジョインしていただけるメンバーを募集しています。
次にスペースマーケット社 CTO 斎藤さんより、スペースマーケットのサービスの概要説明。
スペースマーケットさんは、場所のシェアリングエコノミープラットフォームを提供しています。
ランサーズも仕事のシェアリングエコノミープラットフォームを提供していますので、とても親近感があります。
スペースマーケットさんのビジョンは、「チャレンジを生み出し、世の中を面白くする」です。
技術的にもチャレンジングなことを行っている印象を持ちました。
スペースマーケットさんも、採用募集しているので、興味のある方は是非!!!
勉強会
さぁいよいよ始まりました!
マイクロサービスの取り組み
まずは、バックエンドの取り組みに関するパートです。
スペースマーケットの技術部 バックエンドチーム EM 西尾さんに登壇していただきました。
お話していただいた内容は、マイクロサービスの取り組みについてです。
マイクロサービス化するまでの歴史や工夫した点など様々なお話が聞けました。
個人的には、サービスを分ける粒度やGraphQLならではのお話がとても勉強になりました。
Fargate + EFSでWordPressのスケールアウト
次にランサーズのバックエンド取り組みに関するパートです。
ランサーズの開発部 SREチームリーダー 金澤さん(@yakitori009)に登壇していただきました。
登壇資料は以下です。
Amazon EFSのパフォーマンスが向上したので、ランサーズのWordPressで運用しているサービスで検証してみました。
チャレンジした内容としては、コンテナデプロイとコードデプロイを分離して、独自のデプロイシステムとサーバーメンテナンスを不要な状態にすることです。
※私自身もEC2のWordPressをAmazon Linux2化する作業を担当したことがあります。
一部ミドルウェアでバージョン差異(serviceモジュールからsystemdモジュールを利用する必要がある)があり、Ansibleでの構築が容易ではありませんでした。
長期間運用されていたこちらのデプロイシステムをEFSでの構成にしました。
今回、EFSでの構成にしたデプロイフローは以下の図です。
結果的にコスト上昇、レスポンス速度も少し遅くなってしまいました。
しかし、今後EFSのパフォーマンス向上することを見込んで、早期に検証できたことは良かったと思います。
このようなチャレンジを前向きに捉える文化がランサーズにはあります。
コンポーネント設計の今までとこれから
次は、フロントエンドの取り組みに関するパートです。
スペースマーケットの技術部 フロントエンドチーム TL 成原さんに登壇していただきました。
「Atomic Design」(アトミック・デザイン)特にOrganismsとMoleculesが煩雑になっているので、どのように切り分ければ良いのか学びになりました。
「Atomic Design」の本を読んでも、OrganismsとMoleculesの分け方の明確な定義は分からなかったのですが、「Organismsに求めるもの」「Moleculesに求めるもの」がチーム内で明確に定義ができていて、共通認識となっていれば良さそうだと思いました。
またスペースマーケットさんが実践して得た学びからオリジナルパターンの紹介がありました。
フロントエンド実装パターン紹介
さいごはランサーズのフロントエンド取り組みに関する登壇です。
ランサーズのオンラインマッチング 五十嵐さんに登壇していただきました。
ランサーズは、従来のCakePHPテンプレートを使ったHTMLレンダリングしたフロントエンド実装部分と独立したReactアプリケーション実装部分があります。
React実装における課題など共有してくださいました。(フロントエンドエンジニアも募集していますので、是非!!!)
以上で勉強会は終了です。次は座談会です。
座談会
座談会では登壇者に加えて、ランサーズSREチームの安達さん(@adachin0817)も参加していただけることになりました。
新しい技術が導入される際のプロセスや組織体制、両者の文化について話題になっていました。
「属人化を排除しないとビジネス的な価値はゼロになる」「バージョンアップする際に更により良い状態にする発展的解消」など学びになりました。
各社業務の実例を交えて、お話されていたので、その場でしか聞けないような貴重なお話しでした。
さいごに
今回のイベントを各社のフロントエンドとバックエンドの取り組みやその取り組みから得た学びの共有がありました。
スペースマーケットさん、ランサーズの両社それぞれ技術を通じた事業課題の解決や新しいチャレンジを積極的に行っています。
興味ある方は是非、お声がけください!!!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。