<プロフィール>
平林 武志/ひらりん(ひらばやし たけし)
1979年長野県生まれ。
日本工学院専門学校卒業後、役者見習い期間を経てエンジニアとしての人生を歩み始める。客先常駐からスタートアップに転職し開発・インフラ・営業などフルスタックなスキルを身に付ける。マネジメント領域への関心が高くなり2019年1月ランサーズへジョイン。
現在はエンジニアリングマネージャーとして、エンジニアが最高のパフォーマンスを発揮して成長する環境を推進するために尽力している。
エンジニアのアウトプット活動を応援するコミュニティ「エンジニアの登壇を応援する会」(https://portal.engineers-lt.info/) 運営メンバーとして活動中。
趣味はコーヒー、将棋、野球観戦
最近のブームは筋トレ
新領域の開拓は、自分にとってもサービスにとっても大きなチャンス
「エンジニアリングマネージャー」としてジョインしました。社外のIT統制、セキュリティ統制など、ノウハウ共有のため、現在はグループ会社であるパラフト社に出向中です。
正確には「交換留学」のような形式をとっていて、パラフト社の業務をしながらグループ会社内にある様々なデータを集約して、ランサーさんの濃いプロフィールを作る計画を推進するために、システム連携をどういった形で実現するかを検討するための調査を並行して進めています。
サービス間で分散してしまっているデータを1つにまとめることで、ランサーさんはお仕事の選択肢が広がったり、企業さんは最適な専門家と出会いやすくなる。そんなより良い環境づくりに向けて試行錯誤を行っているところです。
これは規約の変更など、ユーザーさんからご理解をいただく必要もある、サービスの未来を作っていく業務なのでやりがいがあります。
誰もやっていないことを開拓していくことはチャンスだと思いますし、その結果物事がいい方向に進んだら最高ですよね!
「能力の掛け算」がうまれる、マネジメントの魅力
これまでは決済代行の企業に7年、その後2つの企業で開発・運用を行ってきました。自分の抱えていたプロダクトが一段落し、運用も人に任せられるようになり、ひとつの達成感があったタイミングで次のキャリアを再考しました。
これから同じ会社で続けていくのか?開発者として新しいプロダクトに携わるのか?と自問自答したときに、「新しい組織の立ち上げから携わりたい」「マネジメント領域でスキルアップしたい」という思いが強くなりました。
これまでいわゆるフルスタックエンジニアとして手を動かしてきたので、マネジメントがしたいと言うと転職活動をする中でも結構驚かれました(笑)。転職活動を通じてマネジメント志望のエンジニアが少ないという現状を知り、自分の進む方向は間違っていないと確信しました。
15年ほどプログラミングを続けてきたからこそ身に沁みて分かったんですが、結局一人で手を動かしても、自分ひとりの能力分しか成果はでないんですよね。一方で私が周りの人を支えたり助けたりすることで問題解決へ導くと、自分だけでは達成できないことを達成することができるんです。マネジメントにはそんな掛け算式のおもしろさがあると思います。
エンジニアリングマネージャーって?
最近各企業で採用されはじめてきた「エンジニアリングマネージャー」ですが、その定義は企業によって様々です。もちろん共通しているのが、エンジニアリング組織の課題解決を行うということ。
エンジニアの評価制度や若手育成、メンタリングなど、エンジニアが働きやすい環境づくりをしていくことがミッションの職種です。
例えば組織形態について、開発と事業とで職能別に縦割りされてしまうとコミュニケーションがうまくいかず、プロジェクトが思うように進まないという課題がある場合、チーム組織を提案して改善を目指します。エンジニアが抱える「仕事が単調」「新しい技術に挑戦したい」などの悩みや希望を聞き、配属調整や技術選定をするのも業務範囲に入ってきます。
他のエンジニアに比べると開発に関わる時間は少なくなりますが、メンバーのモチベーションが上がり、組織としての生産性も上がる施策を考えるところに面白さがあると思います。
ランサーズでエンジニアの個性を最大限引き出して、最高の結果を出したいという目標達成のために日々勉強しています。
マネジメント・登壇は未来への「仕組みづくり」
今後はまず「マネジメントはおもしろい仕事である」ということを知ってもらった上で、「マネジメントをしたい」という人を増やしたいですね。そのためにも仕組み、文化形成が不可欠だと感じています。
社外では「エンジニアの登壇を応援する会」というコミュニティ運営に携わっています。
勉強会に参加した人から話を聞くと、登壇のハードルが高いと感じている人が多いと感じました。「エンジニアの登壇を応援する会」では初心者でも登壇しやすいイベントを開催したり、登壇リハーサルの場を設けて本番前にレビューを行うなど、登壇を支援する活動を行っています。
登壇経験が豊富なメンバーから、スライドや話し方までレビューがもらえるので、参加者からはとても勉強になると評判です。実際レビューを受けた人は本番で見違えるようなスライドとトークを披露されることが多く、活動の意義を感じると共に支援の輪を広げていこうというモチベーションにもなっています。
今後もエンジニアのための環境づくりを広げて、たくさんの技術者・サービスが生まれる仕組みを作っていきたいです。