ランサーズ(Lancers)エンジニアブログ > イベント/登壇 > 開発ランチ(lunchers) > ランサーズ開発ランチ(Lunchers#2)〜オミカレCTO そーだい氏〜

ランサーズ開発ランチ(Lunchers#2)〜オミカレCTO そーだい氏〜

izumi|2018年05月30日
DevOps

はじめに

こんにちは、開発部の IZUMIRUです。

前回開催したランサーズ開発ランチ(Lunchers)が大盛況だったため、第2回を開催しました。

Lunchers とは、社外ゲストをお招きして、社内の開発部メンバー(エンジニア、デザイナー、PM)と、お弁当を食べながらカジュアルに交流する会です。新しい技術を知る・触れるきっかけや、IT界隈の繋がりを作りたいという想いで開催しています。

前回は、株式会社はてなのCREである井上大輔氏にお越しいただき、弊社も重宝している新世代のサーバ管理・監視ツール MackerelやCREのお話をしていただきました。前回のウルトラ開発ランチの様子は、以下のリンクをご覧ください。

ランサーズ開発ランチはじめました。〜はてな Mackerel CRE 編〜

そして今回のゲストは、以前はてなでCREとして井上氏と一緒に働いていた、曽根壮大氏(そーだい氏)です。現在そーだい氏は、日本最大級の婚活パーティー情報サイト オミカレのCTOを務めています。

開発ランチの内容や雰囲気を少しでもお伝えできればと思い,ご紹介させてもらいました。

日本最大級の婚活パーティー情報サイト オミカレ

曽根壮大氏(そーだい氏)とは

プロフィール

第2回 ウルトラ開発ランチ オミカレCTO 曽根壮大氏(そーだい氏)

  • 本名は“たけとも”
  • あだ名は“そーだい”(有職読み)
  • 1984年生まれの現在33歳
  • 日本最大級の婚活パーティー情報サイト オミカレCTO
  • データベースを得意とするWebエンジニア
  • 日本PostgreSQLユーザ会 理事
  • 個人ブログやベストスピーカー荒らしとして有名

エンジニアになるまで

高校を卒業後、警察官になりました。なんとなく警察官をやっていましたが娘を授かった23歳の時に、「俺の人生は、この子に本当に誇れるものなのか?」と自問自答を繰り返し、自分の本当にやりたいことであるエンジニアになることを決意しました。

もともとロケットに興味があったため、JAXAで働きたいと思い調べてみると、大学卒業資格が必須だったため難しいと思い断念しました。そこで、ロケットと同じくらい好きであったプログラミングを勉強するために、警察官を辞めました。

辞表を出した翌週にリーマンショックが起き、周りの人からは「公務員を辞めてバカじゃないか!」と言われもしました。しかし自分の信念に従い、また妻と娘を養うために、朝から晩までバイトや派遣をして、空いた時間にプログラミングを勉強する日々が1年半続きました。そして、業務系の企業の社内SEに転職しました。

インフラエンジニアになるまで

それから月日は流れ、ある日「プロジェクトをやってみないか?」という要請がきました。普通の人ならば断るようなデスマーチプロジェクトではありましたが、「これは1年に2、3回くるチャンスだ!」と捉え、取り組むことにしました。

自分1人で抱える責任は非常に大きなものでしたが、裏を返せばなんでもできたんです。これがインフラエンジニアの始まりです。

DNSの設定、ドメインの設定、SSL証明書、LinuxにOracleDBをインストールなど、インフラを一通りやりきったことで、圧倒的な技術力を習得したと思っています。そして何より、この成功体験によってチャレンジングな姿勢が身につきました。

データベースエンジニアになるまで

当時24歳、社内SEで頑張っていこうと思う反面、どんなエンジニアになりたいか定まっていませんでした。

そんな時に、オープンラボ備後という勉強会で平聡輔氏に出会いました。平氏は、ひらメソッドというコードリーディングでLinuxのコードを全部読んだことがあるという、Linuxカーネルの第一人者です。

その際に平氏に、「もう24歳でしょ。おれは24歳の時には、Linuxで食っていくと決めていたよ!」と言われ、純粋にかっこ良いと思いました。また、「曽根くんがここで1週間迷っている間に、みんなは1週間前に進んでいるんだよ!」とも言われ、軸を決め切ろうと決意しました。

何を軸にしようかと非常に考えた結果、一番面白そうだなと思ったデータベースを軸にしました。セキュリティとも悩みましたが、プロトコルやプログラミング言語、Linuxカーネルなど覚えることが多くハードルが高いと思い、データベースだと決めました。

さらに詳細を知りたい方は、以下のリンクをご覧ください。

PHPの現場 14.データベースにかける(soudai1025)

Webエンジニアになるまで

それから2、3年社内SEを経て、Webエンジニアに転職しました。それはAndroid1.6、iPhone3Gなどスマートフォンが台頭してきて、スマートフォンでPC Webが見れたことが大きな理由です。

そこから数社経験しました。主にPHPやLinuxカーネルを勉強するためにPythonを書きました。

オミカレにジョインするまで

当時からHerokuなどがあったため、Webエンジニアであれば誰でも1人でサービスを立ち上げることができました。実際に僕も当たるか分からないけど、とりあえず作って外部に発信することを繰り返していました。

このように公私の時間で手を動かし、それを外部に発信する中で出会った人との出会いでオミカレにジョインしました。

はてなに転職するまで

0→1は刺激的で非常に面白かったのですが、ある程度サービスが大きくなったことで、技術で解決できる領域よりもビジネス面での課題(人をどうアサインするのか、資本をどう取ってくるのか)が多くなっていきました。自分が技術面で貢献できるところは一段落をしていました。 

非常に考えましたが、オミカレを辞めるという選択をしました。そこでTwitterでFA宣言をしたところ、数社からお声がけいただき、その1社である株式会社はてなを次のステージに選びました。

オミカレに転職するまで

そして1年間半、MackerelのCREとして働きました。そんなある日、CEOから「想定を上回る急成長から、サービス・システム面で様々な課題があるので立て直して欲しい!」 と連絡がきたため、考えに考え抜いた末にオミカレに戻ることを決めました。「曽根壮大って人じゃないと出来ない仕事だな!」と思ったのが大きな理由です。

詳しい説明は以下のブログエントリをご覧ください。

そーだいさんの転職のお知らせ

そーだい氏からのメッセージ

「勇気を持つ者が勇者」

 
「僕が最後の責任を持つのでやらせてください!」と、誰かが覚悟を決める必要がある。
そこに役職は関係ないし、勇者は何人もいらない。
ただ1人は必要なので、覚悟を決めた時があなたが勇者になる時なのです。

「オミカレは新たな挑戦をしていきます」

 
新しい挑戦をしなくても現状成り立っているが、いつかは衰退する時が必ず来る。
オミカレは今のポジションに満足することなく、挑戦し続けます。
はてなの大西康裕氏が言った、こんな言葉があります。「手を動かした者だけが世界を変える」
自分たちのサービスを変えることができるのは、自分たちだけなのです。

QA・おまけ

ランチの時間の後にも、時間を取っていただき、DBのリファクタリングのポイントや進め方や、ユーザ情報を保存する時のテーブル設計を題材にオミカレ社でのデータベースの設計のコンセプトなどを話していただきました。またアーキテクチャ、データベース設計などについてディスカッションやアドバイスをいただきました。

さいごに

そーだいさんは、Steve Jobsの「Connecting The Dots」を彷彿とさせるような人物でした。今までの自分の1つ1つの選択が、今の自分に繋がっているという思考を、お話の節々に感じました。たとえ選択を迫られる状況が、ネガティブであってもポジティブに捉え、最後まで自分ゴト化して、やりきる人間だとも思いました。

20代前半である自分は、どのようなエンジニアになりたいか本気で考えるきっかけにもなりました。またCREの経験が活きているのか、非常にわかりやすい技術的なご説明ですぐに業務に役立ちそうです。

自分のキャリアや人生観、エンジニアリングについて、熱く語っていただいたそーだいさん、本当にありがとうございました!

(※本記事に掲載しているリンクや画像は、そーだい氏から許諾済みです。)

「ランサーズ開発ランチ(Lunchers)」をご一緒してくれる方、絶賛募集しております。オフィスに遊びに来てください。ぜひ、IZUMIRUまで、お気軽にご連絡ください!